スピカ
思うようにはいかない。
最近は社会人としての勉強が中心であまり医学の勉強はできていない。
いわゆる怒られる毎日で、今の科は(特に部長先生は)職人的な気質があるので仕方ないかと。それでも怒られるのはへこむ。
研修医は怒られるのが仕事、といってもしたっぱは人間関係で悩むもの。(部活でもそうだが)人数が大きいほど、規則やら規制はある。
検査介助というあまりパッとしない役割を続け、それも反応が遅いと怒られる。肉体労働のようで、学生時代のバイトを思い出す。
病棟では後期研修の先生がほぼ全てこなす。
積極的に質問したりしないと全く診療に関われないので、今までのように学びは与えられるものでない。
今まで割りと時間的ゆとりのある内科であったので、慣れない分ストレスもあるようだ。
日中はずっと検査で最近はカンファが終わったら20時すぎ、その後30分位内視鏡の練習をしたらくたくたで本もあまり読めていない。
でもしょげていればいるほど周りの人は出来ないことが目につくようで。厳しい口調で言われることはあまり得意でないのでやはりシュンとする。
前に出る積極性を買われる感じはあるので俺はやはりマイナスなんだろうと勝手に思う。
もう一人の2年目研修医の先生は積極的に急患の人も見て戦力になっているのに俺は患者さんもあまり持たずお客さんのような振る舞いだと思う。
せめて退院サマリー書いとくなり少し位貢献できる技術はある(多分…)から忙しい先生方のために少しだけは力になりたい。
だが現実は新人らしく朝一番に来て病棟に行くべきなのに、8時半過ぎにちんたら病棟に行き休日は昼過ぎにやってくる。
そういった所を見透かされているようで、ますます萎縮する悪循環はよくない。
このようなオンオフの切り替えがまだ出来ていない研修医一年生は無駄な休日を過ごし、いらないストレスがたまる。
秋晴れも、味わうことなくまた現実を逃避していた。
苦いプライベートの失敗が、うつむき加減な毎日を後押ししている事実もあるけど。
メンタルが弱くすぐだらけるので人一倍勉強しないとと思い苦しい方向に自分を追い込んだ去年。
そして働いて半年弱そんな感じだから反動からか土日は堕落して夕方病院に行くことが多かった。
せめて挨拶をして、次のきついと言われる外科研修に向けて体力だけは付けたいので土日くらいは走り込みを課すことにしよう。
早く行くのはまだ指示出すのさえ自信もない今難しいかもしれないがせめて趣味や予定を入れて行動を。走るのはよさそうだ。幸い季節は涼しくなる。
久しぶりに近くを走ったら少し気ち良かった秋の夜でした。