白と黒の世界は時に窮屈

今日でテストの前半戦がひとまず終了した。今週は5個テストがあったけれど、手ごたえは最初の4つは大丈夫かなって感じで、最後のテストがちょい微妙だ。っていっても最後の一個はそんなに難しいテストではなかった。

昨日なぜか気づいたら寝てたのである。朝6時くらいまで勉強して、気がついたら今日2つあるうちの試験開始時間5分前だった。
家から学校まではチャリを飛ばしても10分くらいかかるのでちょっと遅刻は覚悟して学校に行った。

5分遅れくらいで着くと、同じアパートに住む留年仲間も来ていなかった。こんなところでまで気が合うとは、うれしいような悲しいような・・
自分の5分後くらいにはその友達も着いて、テストは不覚にも直前5時間くらい寝ていたのにもかかわらず、なんとかいけそうな感じににはなった。

公衆衛生学だったから、常識を問うような問題が多かったから助かったのかもしれない。
いわゆるマイナー学の先生はそんなにテストが厳しい人は少ない。白黒はっきりさせようとするこの社会において、多面的な見方で物事を見ているためかちょっとゆるめの印象だ。

今回のテストも、絶対に受かろうと思ってガチでやったら、初日の範囲の多い試験は前日からほぼ24時間以上ぶっ続けで勉強したし、ほとんど徹夜で飯もろくに食べれない。
2日目は風呂にすら入れず、前日と同じ服のまま勉強し続けた。若さと体力に任せてますね、こりゃ。

徹夜で知識をまとめて積み込む方法は正しいのか否かはわからないが、この自分のやり方だと比例曲線的に力が伸びるので最後まで手が抜けない。
一分野一分野でやったあと、まとめて1時間弱くらいで総復習をするのだけれどもこれでなんとか形になってくる。

てなわけで、今日は最初の試験が終了してから次の試験までの約3時間弱で急いで知識を詰め込みテストに臨んだが、やっぱし細かい知識の抜けが多くて、人よりちょいと出来が悪い(もともとそうなので有意差として認めれるか、つまり合格できるか微妙)と思われる。ついにやっちったか・・

過去問と似たような問題はほかの人はきっちり解けて、試験情報が回ってきた問題もみんなきっちり解けていると考えるとやっぱ心もとない。
なんだかんだで医学部は相対評価的側面があるからなー。最後に化けの皮が剥がれかけているorz・・

たしかにもともとわが道を行くタイプなので、いくら人が勉強しようが大学生が勉強するなんてかっこ悪いぜっていうスタンスで留年するまではすごしていた。今でもその傾向はあるが、クラスメートのまじめな医学生と比べるとおそらくはすべてはそのアウトサイダーな考え方が根底にある。

なにしろヘビメタ大好きで、頭のおかしいような集団のいるバンドのギターリフに興奮を禁じえない奴である。
あの世界はドーパミン出まくりの世界で、いわゆる現実社会とは一線を画したものだ。80年代メタリカ最高、スレイヤー神とか言ってる人間に社会性があるかというと微妙だと思われる。そっちの理想に胸躍らせるゆえに現実に重きを置かない傾向があるためかもしれない。

しかも実は昔モーニング娘の大ファンで、アルバム・シングルを集め、貪るようにテレビを見てラジオを聴いていた悲しい妄想少年である。
いまでも2ndアルバムは神だと思っています。甘ずっペーー!!

そう考えるとたぶん、いやきっとマイナー人間です。
出世に向かってプライド高く傲慢に蹴落として生きていくのはあまり向いていないから、細々とやっていくのが症にあってるかも。でも負けず嫌いで、なにげにプライドも高いからあまり注目があたらないと病んでしまいそう。
何科に行くんだろう。このままだと流され、流れ今医学部にいるように父親と同じ小児科に行ってるかも・・

未だ自分の父親を認めたくないような思春期な自分は、小児科でさえある種のバイアスをもった目で見てしまうから、まだ子どもが好きかどうかすら冷静に判断できない。まったくもって中二病患者だ。自分との葛藤に勝てないと。


でもまあ医学部という一風代わった社会はある意味ちょっとプライドの高い自分には向いているところかもしれない。ぎすぎすして、縦社会で、融通が利かなかったりとやなとこは結構あるけど、専門性に特化した知識を磨けばあまり文句は言われない節がある。たとえ性格的にちょっと偏っていても勉強ができていれば認められてしまうのだ。

そうした風潮は必ずしもいいとは思わない。科学的に検査値から割り出したデータを元に白か黒か線引きしてしまう無機質な考えが横行してむなしい瞬間はないのだろうか。
人生は多面的な見方から、白黒はっきりできない人間を理解する見方も必要なのに、なんで留年しただけでダメな奴になるんだ。
表層しか見ずに根拠のない自信で生きていても何か破綻をきたしはしないか。

まあ医学部のテストは覚えることが多くて、ほんとに大変だが、自己啓発という観点から見れば役立ってるかもしれない。
入学したてのときよりも、一年前よりも精神的に追い込まれて勉強したため勉強が苦ではなくなってきている感じはする。勉強がいやなものだって考えることができなくなってきた。

自信がなかったあの頃は、不安で勉強が手につかないまま浪人、留年と失敗をしてきた。周りをみてもまあいいやと思ってるとダメだが、負けるかという気持ちになると少し世界が変わった。
正月、弟と接していると楽しかったが、同時になんか反発する気持ちもでてきた。
男の兄弟としてこいつに負けたくない、って気持ちだ。エリート東大生に対して思うのもなんだけど。

この田舎で俺が磨くことができるのは、専門知識と本を読んだりしてさまざまな考え方、目標に向かっていける自信と都会にくらべてあまり劣ったものではない。
たしかに服とか買うとこがなくどこかの菊池君みたくダサいかんじになってしまうが、そんなものより内的なものに目を向け、自己啓発できる環境ではある。大きめの本屋とかは普通にあるし。


以上の観点から、これからも草食な自分はプチ競争社会な医学部で他の獰猛な肉食動物と戦うために、隠した牙をといで戦いに備えようと思います。マイナー路線を生きていきながらも、社会に目をむけ集団にくらいついて行きます。悲劇の周回遅れした過去を生かし、先頭集団についていき、まくり上げることを目標に。

とにかく忍耐ですね。

とはいうものの今日はテスト終了後いろいろしてろくに飯も食わず爆睡・・
いかんいかん、先週の過度に抑圧された生活の反動で廃人になりかけている。
生きるか死ぬかのノルアドレナリン分泌亢進、いわゆるfightが働くときもあれば副交感神経が働くこともある。
あらゆる臓器が相反した神経支配によって動いていることは見方によっては哲学的ではないだろうか。まるで人生のような気もする。

自然というものは不思議で、生老病死のメカニズムに沿って生きていけるよう無意識の潜在化でコントロールされるがのごとく過ぎていく。
自分も意識はないけれど、自然にのっとって生きていけば山あり谷ありだけど死に向かって生きていける、そんな気がする。それは決してネガティブな意味ではないし、潜在化の意識によって行動が規定され、そうするようになるはずだ。だからなんとなくだけど俺は医者になれる気がなんとなくしてるから、そうなれる可能性はかなり高いはず。

おっとファック、こんな時間だ。やる気ホルモンのテストステロンが減少中ではあるが、あしたも頑張って生きていって来週も基本的に好調だった流れをついで合格してやりますけん!
でも不思議なくらいやる気がない。ふざけんな、なんだこの胸のモヤモヤ。
ニルバーナ的荒廃感・・halo,halo,halo,How low?ってなもんや。
まあ筋トレでもして寝よ。