いつもどおり

今日は朝今年最後の講義があって、マツダで車のエンジンオイルを替えたりしてなんとなくクリスマスイブが終了した。

今年は今まで22年間の人生の中でもっとも平凡なクリスマスイブでなかったろう。

昼の授業終了後、いつもの3人で家の近くの平日100円の寿司に行こうとしたら今日はランチサービスが中止だという。

非生産市民の学生たちは大半が高齢の方で囲まれた回る寿司をすごすごと後にして、信号の向かい側のちょいと古びた中華料理屋に行った。名前はガキ大将、ビビりな私はその硬派(?)な名前とたたずまいから近所にありながら行くことはなかったが意外にボリュームがありうまかった。

花より団子とばかりに腹の減った野郎にはちょうどよい餌である。
家族で食事をするとき困ったら中華をリクエストしてきた僕にとってまた一つ外食の選択肢が増えたわけだ。

3人のうちの1人が、昨日同じ部活の女の子に告白したという。結果は「クリスマス中止」という彼の言葉に集約されるわけだが、メシウマついでに彼の分を2人で奢った。

道重さゆみ曰く、モーニング娘モーニング娘でありたいから彼氏は作らないらしい。私も医学生で、ゆくゆくは医者になりたいから彼女はいらないということにしておこう。

そもそも恋愛は私たちのようなコンプレックスを持った人には向いていない。なぜなら恋心は自分の存在をぐらつかせる不安な感情を呼び覚ますからだ。感情は肉体を支配し、狂おしい気持ちが麻薬のように体を駆け巡る。

謎の授業(?)でしか異性と手をつないだことのない僕はその揺れを自分で静めることはまだ出来ない。それは十分承知している。


大学1年で初めて出来た彼女は、同じサークルの同級生の子だった。
先輩や友達からけしかけられるようにして遊びに誘って、付き合うことになったという愚かな行為だった。しかし気持ちはなぜか大きくなっていき、実体が掴めなくなっていった。
自分からずっと電話し、会う約束をし、当時は2年生になってちょっと遠距離になったために自分から電車に乗って会いに行った。

付き合って1ヶ月ぶりくらいに会って遊んだ時、知らず知らずのうちに歯車は狂っていったのかもしれない。
それから約1週間後、電話が来て別れを告げられた。理由は考え方など様々な要因だったと感じるが当時は非常にショックだった。

次の日が試合で試合に出たがボロボロだった。自分が全面否定されたようなそんな気持ちになったものだ。

要するに器が出来ていなかったのだ。

去年も今くらいの時期に部活の同級生の子と何回か遊んだ後告白したけれど、自分の感情の制御がつかず1週間やそこらであっという間に自分で幕を引いた。これは長くは続かないな、と感じたのだ。


すべての根源は自信のなさであるような気がしている。そのためか理解されたい、見方になってもらいたいとは思っていてもうまく相手と意思疎通できていない。素直な感情を出せず、感情を閉じ込め悶々としている。

このような自己分析によると当分遠回りして自信をつけていくことが必要かもしれない。ただでさえ医学科は試験などで存在は揺らぐのだから、時間はかかりそうだ。

はじまりは雨でも、濡れたら体を拭き、傘をさせばいいのだ。そして晴れたらのびのび好きなことをすればいいのだ。
私は私の人生を生きるのだ。
今はクリスマスなんて形而下のものより、目標・夢に向けて頑張っていこうかな。将来にむけて目標を立て、それに向かっていきたい。

以上ダメ医学生のたわごとでした。