プライド

今日の朝、市橋はプライドの高さゆえ断食をし、自らの意思を示したとテリー伊藤が言っていた。

そう言われるとそうだ。彼も中学までは成績がよく、高校はいわゆる進学校に行き医者を目指したという。逮捕されて言った、「僕は医者になれなかった。」という台詞はそのプライドの高さゆえの絶望感を示しているのではないだろうか。

エリートになり損ね、傷ついた自尊心をまだ引きずっている。そしてどこかで彼は自分はダメな奴だという劣等感に苦しんでいただろう。自分が特別だと思っていた少年時代とのギャップに苦しんで。


まさに自分を見ているようだ。地元大学に行けず、ちょっと田舎の大学に行ってしかももう1年余分に大学生活を送る羽目になってしまった。いわゆる落ちこぼれの中の落ちこぼれだ。きっとどこかでそんな気持ちを持っているに違いない。

そういった気持ちは、正直腐っている。プライドの高さが災いして自分を不幸の主人公に奉って勝手に苦しんでいる。おおっぴらには言えないし、悲しいことだ。


そういや自分の友達もプライドが高い。それゆえに苦しんでいるみたいだ。
自分の立ち居地、成績などのギャップを埋めるのに自尊心を折りたためば迫力に欠けるし、開き直ればそれはそれでただの馬鹿になる。

ある程度のプライドがなければやってはいけないし、そのために必要以上口を割らない・弱音を吐かないなどの工夫がいるのかもしれない。自分は弱いからすぐ弱音が出る。強くなりてえ。


今日の実習で、採血をすることがあったがやはり自分は人の気を兼ねすぎる。ちょっと人が不機嫌だったり怒ったりするとすぐ傷ついてへこんでしまう。これで将来医者としてやっていけるか自分でも不安に思う。

ところで今までバイトが1ヶ月以上続いたことがない。
去年の春に塾講を親からの苦情で1ヶ月で首になり、コンビニも1ヶ月で我慢できなくなってやめてしまった。きついし、上司の人も愛想が悪いし、怒られるし、ミスはするわで耐えられなくなった。

こんなダメニートみたいな奴で大丈夫だろうか。接客業はダメ、ときた。
傷つくこと、失敗することに図太くならないと。あえて失敗して考え方を変えていくしかないのか。これでは医者になれないかも。

あしたで1週間が終わる・・実習期間は長いね。