心折られようと


まじできつい。

何がって、患者さんが死にそうでかける言葉も見つからない。


普通研修医1年目は何も出来ない(心理的フォローや雑用とかで)が血内の先生は上2人で外来など持たれて忙しい。

実質その重症患者さんは一緒に回っている2年目の研修医の先生が主治医として決断を迫られICUとの対決を最前線で戦っている。

もう難しいのに何で治療するの?まだ透析するの?

俺も患者さんへのICを迫られ、おざなりの言葉しか掛けれず逃げそうになってしまった。部長先生も真面目で優しいので、ズバッと言えない性格でそこが麻酔科の先生方には水と油らしい。

研修医が尻拭いするのは見ていて辛かった、

少し良くなっては、また悪くなり。

患者さんに何て言おうか言葉がないので泣きたくなる。


診断もつかない中患者さんもイライラされて、診察で怒らせてしまったことが何度もある。

もっと経験を積め、の言葉は辛かった。
ベッドサイドに行きたくなくなった。でも事実だ。


それも含め仕事遅いし、他の患者さんのカルテかいたらもう夜中だし。

どうしたらいいかわからないけど、俺はこの道しかない。弟は違う道で、俺は医師国家試験に幸か不幸か合格してしまい歩かざるをえなくなった。

重症でICU管理なので腎臓・心臓・輸液・栄養・呼吸など全身評価が必要なのでカルテ書くのがこの前は午前3時になってしまった。

2年目の先生は女の先生で、いわゆる頭はよく仕事はできるけど女独特の視野の狭さと余裕のなさで絡むのは少し難しい。女一匹で生きてきたオーラ半端なく般若みたいな顔をしてスタスタ無言で歩かれる後ろ姿を何回ながめながら、いつも取り残される。


まあ人見知りなのは俺なので、仕方ない。そこでうまく懐に入るのは勉強と引き換えになったコミュ障には少々厳しい。


体育会系じゃなく文化系で、視野がせまく、まあ自分は優秀なんだろうがあれでは人が多いとこは厳しいだろう。まあ女なんで結婚すれば万々歳だからいいか。


もうダメじゃんと時おりナースステーションで泣いている。研修前から分かっていたことだ、俺の性格上積むのは仕方ない。問題はここからどうするかだ。どうするも耐えるしかないけれど。


部長先生は夕方ミーティングだけくる感じでもう一人の女の先生に2年目の先生について行けと言われる。これも多分優秀(学問的に)でどちらかというと医者にバカな答は求めていない人なので軽く発言できない。

黙って堪えるのが正解と判断し、俺患者さんには怒られるし家族も研修医の言葉は必要としてないしなんも出来ないですもん。あの人助かりません(言い過ぎ)と言うのはやめた。

カンファではまだ副作用とか勉強追い付いてなくて、言うべき事を自信持って言えない。女の先生はため息ついて俺は言葉が弱くなる。教えてくださいとも言えんし一応最初教えてくれたけど教科書買う暇もないし、アマゾンで早急に買うしかない。



おれがポリクリ乗りきった大量情報作戦は本を読みまくるというバカな脳筋作戦だ。でも武器はこれしかない。すでに春から20万ほど教科書使って、まだ買うとなると医局の机から溢れるが生きるためだ。

食らいつくしかない。正直ネガティブになる時間はない。便所に逃げる時間はない。(昼医局に戻るのがイヤてで便所で寝ているのは秘密だ)


気持ちが弱かろうとなんだろうと俺は医者になり、厳しい道を長男として歩いていく義務と権利がありきっとご先祖様もついているはずだ(非科学的)。

この俺が仕事で必要とされるレギュラーポジション掴むまでは、やめたくない。正直結婚できんでいいし何を犠牲にしてもいいのが本音である

運転免許筆記3回落ち一年留年しても国試一発合格したのだ。幸運ながらモラトリアムは許されなかった 。


自分をパンチドランカーのように奮い立たせなければいけない。今日は飲み会が10時まであり、恒例の医局便所で寝てしまいまだ仕事がある。

明日救急の日直なので、頑張って睡眠保たなければなるまい。最悪当直研修医室で寝るか。明日朝シャワー浴び出勤という前できなかったシナリオ。


一応ファーストタッチ担当なので、でも勉強してねえ。

ボロボロになっても俺はこれしかないから、頑張っていきたい。「忍耐」は孤独なランナー東京オリンピックで銅メダルを取りながら国民の過大な期待に潰され自殺した谷口さんも言っていた。

俺はまだやれるはずです。
乱文実にしましたがこれが本音で溜めるのもイヤなので書きました。

これが変人のゆえんですが医局の便所にて失礼しました。