戯言の夜

6年生、ってことで病院見学いかんとね。

俺はけっこうチキンで、人見知りで、しゃべれなくて愛想もよくない。
いわゆるコミュニケーションに難のある人間だと思っている。

地元に帰ることを第一希望としているが、心配だ。

医者の世界で、やっていけるか・・
地元は大学病院をはじめ地元大学出身者が8〜9割くらいの雰囲気で、どこの病院でも軽い部外者空気はあるだろう。

友達はいない、ましてや最初のうちは何もできないといわれる研修医。

病んじゃうことは想定に難くない。


このようにコミュニケーション下手はすべてが悪循環に回ってしまう、それこそ心不全・肝不全・腎不全のように。
すべての仕事とおなじようにきついものだと思う。

学生生活でいい人間関係を築いたか、関係をよくできる人間であれたかはまったくもって自信のない私は苦労するだろう。
ストレスでハゲるにちがいない。

やっぱり出身大学ってのは大きいのだろうな。安心感があるというか。
居場所がなくなるというのは、ほんとうにしんどいことだ。

思考停止して進まなきゃならないときもある。

考えてどうにもならないことは考えるのは無駄だ。

けれど、考えて納得して道を進むのはその先にかかわっていく気がする。
道を一生懸命になって動く実感こそが生きていることと同義ならば。

だから生きがいなぞは後からついてくると信じたい。

朝から自分に負けたやつが言うことではないのだろうけど。
メール一通の反応で家から出れない情けない自分を知って、受け入れていく。

一年一年なにかたまっていく。あのころにはもう戻れない。これでいいんだろうかと思う間もなく進んでいく。
時間は短い。子供のころ無限のように感じた夏休みももうほとんどない。

大事な時間というものは後から気付くものだね。
後悔や悲しみいろんな感情をしまいこみ、でもまた気付かぬうちに明日になっている。

もうすこし、自分の声とやらに向き合い、誰かのために時間を使うことができたら。