生きる道は正規分布!!

今日は休日で、先週の病理の顕微鏡実習のスケッチ作り、薬理の実習テスト、実習の発表のスライド作成等けっこう忙しかったのでちょっと気が緩んでしまった。まあ忙しいとは言っても2月から始まるテストの週のそれとは比較にならないかもしれないと思うが。

昨日食べすぎと気分の悪さから早めに寝たので、10時前に起きた。11時30分にマネージャーからの差し入れがあるのでがんばってその前に図書館に行こうと思ったが、まだサボり癖がある私は結局風呂に入ったりでそのまま部室まで行くことになった。

部室に11時35分くらいにいくと、先輩たちがもういた。練習じゃないし多少遅刻していいやという思いと、なんでこんなことに時間をとられなきゃいけないんだという思いから開き直っていた。

よー考えたらマネさんたちもこの寒く試験が近い(たぶん来週から試験)のに、わざわざカレーとかおにぎりを作ってくれたのである。たぶん先輩からの風習なのだろうが、そういった義務化されたことに対する反発もあるだろうにしてくれたわけである。(美化しすぎか?)

それなのに自分のことしか考えないで、行くのめんどくさいなとか思いながら遅刻して、無愛想に食べて汚れた皿を返していく。こういったことをあたりまえのように感じる鈍感さが、自分を不幸にしているのかもしれない。だってうれしいことじゃないか。仲間がいて、みんなでこの苦しい時期に集まって今の状況を語り合ったり、無言で励ましあえるとかっていうのは。

今日もみんなにろくにあいさつもできなかったけど。
やっぱあいさつが苦手だ。理由はわかってる。無反応が怖いのだ。(特に先輩)
自分は臆病で、些細なことに傷つくからあいさつして無視されたら相当凹む。これがいやなんだ。
何回かそういう苦い経験をして、いつしか知り合いとすれ違うときに相手の出方をうかがう癖ができてしまった。
経験上コミュニケーションって、とりあえず嫌われないようにって考えすぎたらうまく自分を表現できないことが多かった気がする。自意識過剰な自分は人からどう思われているか気にしすぎちゃって、言いたいことが言えないことがよくある。
たぶんそれが人になに考えてるかわかんないし、プライドが高そうでいやな奴って思われがちなのかもしれない。それは事実だが。
だから最近人から嫌われてもいいと思うようにして、人に期待しないようにしている。
でも相手に不快な思いを抱かせるのもいやだし、どうすればいいか探ってみたい。
向上心を持ってコミュニケーションについて研究したい。


ところで、こういった自己中心主義で不満をたらたら考えることを抜け出すにはどうしたらいいか、この前読んだ本に書いてあったように今ある些細なことに感謝できたら今に不満があってももっと毎日が楽しくなるのだろう。あらためて野球部のみなさんがいてくれることはあたりまえでなく、いてくれるだけで支えになっていることを実感しないといけない。事実、調子はどうか聞いてもらえるし、話しを聞いてくださる先輩・友達や明るく元気な後輩もいる。そしてなにもいわず(時には、しばしばピーチクパーチク騒いでらっしゃるが)影で支えてくれるマネージャーさんもいる。
なんか今年自分と同期の部員、マネージャーが引退する時を創造しただけで泣けちゃう。そんくらい思い出深い。
ほんとうに、周りの人がいないと自分は生きていけない。
試験で休んだプリントをコピーさせてもらうのも、テスト前過去問の答えを教えてもらったり、勉強のこつを教えてもらったりと今に至るまでいろんな人にお世話になっている。

だが相反するように、この医学部で生きていくには自分を強く持たないといけない。俺はクラスの奴に負けたくない、負けてたまるかというプライドが支えだったりするのだ。だからつい自分勝手になって視野が狭くなってしまう。考えが一面的になってしまう。俺のことは俺がする、他人に頼るのは恥ずかしいといった気持ちになってしまう。
なんやかんやでプライドが自分を苦しめているのだ。
受験生のときなんて、その攻撃性を全部自分に向けていたのでほんとに精神病みたいになった。

実際、この医学部で生き残るには皆と同じことをすればいい。医師国家試験の合格者が全国平均で90パーセントであることから統計上これは確かであるし、進級についても留年者は毎年せいぜい5人以下であることからも証明せれている。しかし、その90パーセントとは医学部という勉強に長けた集団の中での割合で、皆が必死に勉強しているならそれに倣って個人の差異をうめつつ必死に勉強して成り立つことだ。
(悲しいかな留年している僕はきっとその正規分布から外れた有意差の下のカットされる部分に存在したのだろう。そして今もその恐れがあるいわば切捨てられる端数の素質があると思われる。)そのような統計に適しない部分は棄却される。(上はカットされないのでさしずめ片側検定かw)結論、正規分布に乗れるよう皆がどのくらいやってるか予想して負けないよう頑張らねば。脱、勉強でのアウトサイダー。個性を生かすのは趣味の世界くらいにしておこう。なるべく穏便に。

それでも今日は正規分布に乗り切れない日だった。日中図書館がしまっていたのを言い訳に、パソコンでずっと遊んでほとんど勉強できてない・・
夜、久々にランニングや筋トレをしてリフレッシュはしたけれど、医学生としてはもうちょっとだ。
でも体を動かす、スポーツをするのは僕の中ではストレス解消に一番だ。酒も飲めない、友達も少ない、田舎だから娯楽も少ないとないないずくしの中でこれは発見だ。
ランニングは、自分の中では鍛えるというよりは趣味である。
人とやれば負けず嫌いから競争になるけど、ひとりで走る分にはストレス解消にもってこいだ。
しかも健康にもいい。心も体を動かすことで活発化する。

体も頭も使わないとダメになる。無意識から意識的な生活を心がけ、積極的に五感を活性化させよう。

とにかくもう負けないぜ。ぶち当たった壁から体で学んで進歩するのがこの俺の流儀なのだから。