のんびりした1日

今日は1限の基礎医学セミナー(選択性の授業で、私は地域医療セミナーを選択した。地域医療セミナーはいわゆる地域医療に携わる外部講師による講義である。)が5限に変更し、3限が休講のため4限、5限のみという変則的日程だった。

4限の基礎神経学は私のチューターの先生で、脳外科のW教授の講義だった。
W教授とは留年が決まって一度面談したことがある。

温厚な先生で、2年生の間ではわが地元の誇る某国会議員にそっくり(?)と評判である。

入学時のオリエンテーションや面談では、今は勉強はそんなに大事ではないとか部活をしっかりやりなさいとおっしゃっていたが、講義は結構複雑なお話をされていた。留年生らしく勉強不足が露呈していく。

脳神経や脊髄の感覚の伝導路など細かい話が多くて途中から話がよくわからなかった。

どの講義も、授業中に100パーセントを理解するのは難しいからこまめに復習しないとどんどん遅れをとってしまう。昨日の生殖器の顕微鏡実習でも予習不足だったせいかやり残したところが出てしまった。

きちんと勉強のバランスをとっておかないと、精神衛生上よくないのではないか。だらだらばかりしているとなにかストレスがたまるというか、心が空虚である。暇が嫌いっていう人の気持ちもわからんでない。

何にもなくなると自分の存在価値も薄らいでいくし、そうなるともはや自分を信じ、愛することはできにくいだろう。きっと自分が好きでいられなくなることは苦しいことだ。

ところで今日の5限の近隣県の診療所に勤めるお医者さんの講義は興味深かった。
医療・福祉・介護といった人の人生にかかわる問題は、その地域の社会や教育や文化にも関わってくるという。何より人が生きていこうという気力が湧いてくるのは人と関わり、感謝されることだという。ありがとうという言葉、自分が役に立っているという実感こそが生きているということなのかも知れない。

ってだいぶまじめな話になりました。普段生きているのかよく分かんないような日々を送っている自分として、人のために何かをする喜びの大切さを再認識できた。そのような仕事のできる医師はすばらしいと思う。

その後は今日も心の呵責を感じながら部活の幹部会に行き、王将で飯を食いながら明日の練習と今後の予定を決めた。

みんなとは仲良くはできないし、対人関係は難しいけれどそれはそれとして生きていこう。僕は臆病なので、他人の些細な言動にすぐ傷付いてしまう。
男としてきっと情けないと思う。

これだからいつまでも恋愛等に消極的なのであろう。ふとしたことで崩れてしまいそうな、もろい自分の存在がはっきりと感じることができる。

学生というこの宙ぶらりんな立場のせいなのか。仕事を持って自分で飯が食えるようになれば自信が出るのだろうか。

今まで自分は自信が無さ過ぎるとよく言われてきた。でもじゃあどうすりゃあいいって話だ。

こんな自分じゃあ生きにくいことは確かだが、でも生きていくよりほかに無い。なんかどこかむなしい。テストの燃え尽き症候群なのかな。無条件で楽しい瞬間なんて、なにかにすき間無く心を移入する瞬間しかないのか。

ところで明日は朝から部活で、昼過ぎに実家に帰る予定です。
部活も明日で1月までオフ。キャプテンがインフルでダウンのため、明日は私が指揮するらしい。遅刻しないように早く寝よう。