地域医療と孤独

現在、地域医療実習で開業医で見学(たまに問診)しています。
そこの病院はなかなかいわゆる癖のある先生で、総合診療に情熱のある先生です。


ただ本音をズバズバいうから、僕にも容赦ない言葉が浴びせられる。
お前はなにもわかっとらん、が口癖のような人です。
でも愛情のある怒り方をするし、必ずフォローがある。

患者さんに向かって、あなたはもうすぐ死にます。
癌になりますとはっきり言うし少々感情的だなと思うこともある。


でも地域のお医者さんとして、往診をして、患者さんの末期を看取る覚悟を述べてくれて、人間性もすべて引き受けていく姿はやっぱりカッコいいと思った。


プライドは高いけれど、それと比例するように勉強されておられて問診でパッパと診断する。
だいたい研修医は設備のそろった病気を診断したり治療したりすることに重きを置いた病院で働くため医学的な側面の勉強になりがちだ。


でも開業医というのはアートの側面は多い気はする。
病気を見ることはあまりなく(大抵はすぐ治る風邪などだから)愚痴を聞いたり、相談役になることも仕事である。(これは勝手な思いだけど)


患者さんに対する感性を澄ませていって、人間的なかかわりを大事にしている(その先生はしばしば患者さんと口論になることもあるが)のが開業医なのかもしれない。
また大病院では最後まで診きれないケースは多く、開業医の先生には頭は上がらない。


今日たまたま、末期のがん患者さんについての訪問看護ステーションの方と先生の打ち合わせがあって患者背景や先生の診療理念の話を聞いてすこし感銘を感じた。
普段ぼろくそに言われる先生でも、気概を持って仕事しているのはすごいと思った。


自分がそう思えるような仕事がしたいけれど、はっきりものが言えるタイプでもないしどう考えても難しそうだ。


昨日は消化器内科の部長先生と、医局長の先生と食事会だった。
研修医同期2人と一緒だったが、やっぱりうまく自己アピールは出来なかった。
君はおとなしいねと言われる始末だし、最後部長先生と4人で飲みに行っても酔っぱらって眠ってしまうし。


開業医では外来見学が主で医者らしい仕事をできずに落ち込んでいた。

                                                                                                                                                                      • -

彼女とも、別れるとそうでないを行き来しながら。
前の彼女に対しはっきり結婚する気はないから別れようと言わなかったことがそのまま因果応報で行われている。

そりゃあ、親がうるさそうだし、教育もしっかりせんといかんと思ったりしてしまうだろう。ましてや夫も忙しそうだし。医療関係者でなくてよっぽど母性本能のあふれる方でないと条件はあまりよくないかもしれない。

それを鑑みても好きになってくれるか。
そのような技量はとてもあるとは思えないし、この先幸せにしたい気持ちはあるけど確固たる保証はできないのが本音です。

不安にさせないように、頑張りたい。
将来の孤独が不安になる27歳です。