辛いことも

今日は内科の送別会でした。
カラオケで十八番のシャウトを披露し、仕事果たして帰宅しました。

今月は日中の救急外来当番で縮こまって、笑顔もなくて、病棟ではせん妄の患者さんに直面し、看護師さんにせっつかれ、ネガティブフィードバックマックスでした。

先週末は当直がなく、土曜日は狂ったように寝て(途中90代 せん妄患者が転倒したと看護師さんから報告あり両親との食事から舞い戻って病院に行ったりしたが)、昨日は暖かい日差しのなか彼女と公園でキャッチボールしたり、ウインドウショッピングして過ごした。


最近彼女にたくさん愚痴を聞いてもらっている。


自分でも元気がない・オドオドしてる・声も小さく常に余裕もなく無愛想で他人(上司や他の先生)からの評価が低いことを自覚していて、自分自身の評価も低くてもうどうしようもないこと。


周りの人に比べて、何も出来ない、このままで自分の希望する内科系や小児科に胸張って進めそうもない自分がいていつも期待してくれる親に申し訳ないこと。

彼女はゆっくり、クラシック流れる喫茶店でうつむきがちな僕の目を見て話してくれた。


まず自分の評価は自分で変えられること。

他人の評価はともかく、自分はだめだなんて思わないこと。
言霊だから、プラスの言葉を自分にかけてあげること。

元気なさそうだったり、一見無愛想で印象が悪いのは大きな声で挨拶したり笑顔を見せること(できる限り)。

笑ってください。(彼女は年下だからか敬語で話してくれる)




病棟業務がようやく頭から離れてた日曜日の夕方、迷い迷ってたどり着いたクラシック流れる異空間な喫茶店で教えてくれた。


すぐむくむくと頭をもたげる自分自身を過剰に卑下する悪い癖。

今日も救急外来で出ない言葉。
先生どうしたらいいですか、そんな簡単な言葉さえ出ない情けない自分。
研修医は常に先頭に立って行動が求められ、そうでない時の身の置き所のない救急外来。なにもできなくカンファレンスで病歴さえ怪しい発言をする俺。



それでも、上司の先生は優しく見守ってくださっている。
4月からこの病院を去るレジデントの先生もまだお前は延びしろがあるから、内科で興味があるなら消化器でがんばろうと言って下さった。


まだまだ循環器も呼吸器もローテーションしてなく、守りの研修しかしていなかった僕でもレジデントの先生は愛のある言葉をかけてくださった。


この先生も、親が多浪して結局消化器に入局したり年齢が高く医師になったり紆余曲折ある先生だ。
やっぱり挫折を味わった先生は優しい。



俺がだめになろうとしない限り、支えてくださる、カラオケに限らず俺のいいところを探して下さる先生方がたくさんいる。


親も、野球好きな自分を応援してくれるし自分の興味ある分野に進むことには賛成してくれている。
遠く離れた弟も優しく見つめてくれている。

そして毎週、デートプランもグダグダで、道に迷ったり、店決まらなかったりする俺に付き合って話聞いてくれる彼女もいる。
今週末は当直もない。

何とか耐えきり、お花見するまで。
桜はまだ咲かないけど、つぼみからが問題。
もうすぐ一年。


あたふたしながら、勉強して勉強して患者さんのために。
自分にしかできないことを見つけたい。
支えてくれる人のために、自分の良いところ見ようとしてくれる方のために少しずつ自分を卑下しない努力もしていきながら。

心エコー、心電図、リウマチ性多発筋痛症、心不全の利尿薬の使い方。
抗生剤の変更、勉強たくさんだけど少しずつ重ねたい。

明日も、明後日も健康でがんばれますように、少しずつでも成長して 。笑顔すこし増やして、 恩返しできるよう。
光陰矢のごとし。