ノーホープ

眼痛によって苦しんだ実習も終わった。

ずっと目が痛くて、点眼薬でも治らなかった。
眼科の教科書を読んでみたがすぐやる気をなくした。

角膜炎だろうが、羞明がひどくて手術室でまともに目があかない。
羞明は三叉神経刺激によって起こるらしい。
くも膜下出血でも羞明があったような・・

前房蓄膿はないようだ。
頭痛もするが、これも神経刺激によるものなのか。
とりあえず内服薬をもらって症状が収まった。やべえ・・


厳しい科とのことだったので、結構無理して準備したりしたせいか目は悪化してしまった。
2週目はひたすら耐えて、レポートや課題を作り続けた。
睡眠不足も重なり、わけわからんレベルだった。


しかし来週は大丈夫なのか不安だ。
まぶたは腫れ、充血した右目は。
失明したらどうしよう。ああいやだ。




しかし病院実習はきついな。
勉強しまくらんといけんし、いつも同じメンバーでストレスが溜まる。
マジで泣きそうに、いや泣きながら過ごしている。

まともに目を見て話せない。
それほど脆弱な精神構造をしているのだから大変だ。
自分を責める安易さが心を弱くしてきた25年間だった。


論文要約で相変わらずわけわからない発表するわ。
全文訳に週末のほとんどの時間を割いたにもかかわらず、まったくうまくいかんかった。


能力が、低い。
これは事実だ。
ああ、ダメだ。

いつも思う。何度も思う。死ぬまで思う。繰り返す。

ラーメン食べれない。つらい。

なんやねん、そんな灰色。
忍耐、忍耐、忍耐。


課題や目の前の勉強に追われてせっかくの金曜日の夜も何も楽しいことが見つからない。
こんな一年。
弱音すら吐けない癖がついたから、胸に溜まって溢れそう。



ほんまに医者になれるんか。
そんなことばっかり思っているので、これからの目標も、やりたいこと・夢・診療科もありません。
ひたすら忍耐、ひとえにそれが5年生、いままでの医学部生活を通じて感じたことです。


私はきっとマイナー科に行きます。
自分を責めるから。


大丈夫な気がしない奴が、大丈夫じゃない身体症状(目)を抱え、生きていく。
ハードな世界です。はい。